Kahnberg Schoolの皆さんこんにちは。

 第三授業日終了しました。11月21日日曜日10:00から草川洋先生による「インプラント周囲炎、予防とメインテナンス」、そして13:00から伊藤正夫先生による「長期の症例、症例報告のまとめ方」でした。

講師略歴を紹介しておきます。

草川洋 歯学博士

鶴見大学歯学部卒業

歯学博士、歯科学研究所 認定医 メデントインスティテュート エグゼクティブインストラクター 日本フィンランド虫歯予防研究会 理事

国際インプラント学会 指導医 認定医

授業内容

「インプラント周囲炎、予防とメインテナンス」

当院の開院以来、14年間、一貫して予防の重要性について患者さんへお話をさせていただいてきました。

インプラントの治療に関してもその考えを反映され、今日に至っています。如何に今お持ちの患者さんの残存歯を残して行くのか?歯を残すためのインプラントの埋入、メンテナンスへの患者さんの理解、通院意欲を向上させるための工夫等、予防への患者さんへの誘導をインプラント周囲炎の説明を交え、一般論から当院の患者さんを具体的な例を挙げ、お話しさせていただければと思います。

伊藤正夫 医学博士

歯科学研究所理事長・メデントインスティテュート代表

授業内容

「長期の症例と、症例報告のまとめ方」

普通「長期」とは5年以上を指すことが多いと思いますが、今回の授業では20年くらい経過追跡できた症例を紹介し、着手期の手術の内容や手技、それから補綴構築の方法を写真や動画を用い示説します。後になって起きる合併症に論を進め、どうしてそういうことが起きるのか論考します。そして、私から見るとretorospectiveでありますが、生徒から見るとprospectiveに見える症例体験を通して、治療の向こうにどのようなことが控えているのか理解を深めてもらうようにしたいと思います。

症例報告は、臨床医が遭遇したケースを、証人として提出する大事な学問上の営みです。平易な言葉で分かりやすく、客観的な資料を提示し報告します。このような報告に際して、徒らに防衛的になったり、一方質問者が大変攻撃的になったりして、健全な討論が妨げられることがあります。いずれもスピーチマナーの教育が十分ではないのです。そこで症例の学会での提示法について基礎をお話ししたいと思います。これについては来年のacademiaで実際に行い、練度を高めます。